能の紹介と共に様々な角度から現代に必要とされる精神性を伝えるためのプログラムを制作しております。
能楽を使った教育映像コンテンツ
企業、団体、教育機関に対し、能楽を通してナショナルプライドや伝統、多様性を理解する複合的な教育プログラムの制作をしております。
能楽を使った教育映像コンテンツに加え、能楽師による能の公演やワークショップを提供することで単なる知識にとどまらない、現代に必要とされる精神性を伝えています。
現在求められている教育のあり方は様々であり、提供する価値の検証を行いながら、プログラムを構成しております。
理 念 |
能全般の説明をクイズ形式で紹介します。 能の根本に流れる理念を感じてください。 |
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協調性 |
指揮者のいない和のオーケストラ、囃子方。 どうやって調和を保つのでしょうか。 現代社会に求められる協調性のあり方のヒントを探してみてください。 |
コミュニケーション |
無表情の例えに用いられる能面。 実は喜怒哀楽すべての感情を含んだ中立表情なのです。 普段の私たちの表情も感情むき出しの方が少ないですよね? 能面の表情を見つめながら、コミュニケーションについて考えてみましょう。 |
多様性 |
能は百人が観たら百通りの答えがある。 受け取り方はそれぞれなのです。多様性が叫ばれる昨今。 多様性の根源は自分自身。改めて自分を見つめ直す時間を持ちましょう。 |
伝 承 |
父から子へ、子から孫へ。 大きく変わりゆく時代を経ても、思い、心を繋いで行く。 決して容易でない、長い道のり。 能を通じてご自身の命を繋ぐことを見つめて頂ければ幸いです。 |
本編動画は有料コンテンツとなりますが、教育現場など条件によって無料提供させていただきます。
お気軽にご相談ください。
芸術鑑賞会
若い時の体験は一生を左右させます。
能を観た記憶のある方の多くは、「学生時代に芸術鑑賞会で観た」というものではないでしょうか。
様々なエンターテイメントが溢れる現在、中学生、高校生が自主的に能に興味を持つ、ということは、残念ながらなかなか難しいようです。
例えば中、高校生500人を対象に行う鑑賞会。500人全員に観た直後から興味をもってもらうことは難しいでしょう。しかし、「観た」という記憶が大切であり、その記憶が、大人になって再び能に出会ったときに「能」を親しみのあるものに感じさせ、能ファンができていく、まさにキッカケになると私は信じています。
エンターテイメントとは時間軸への挑戦!
現代の映像のほとんどはドキュメンタリー、早送りのもので、かつなるべく多くの人が同じ感覚を受けるようにできています。短時間にとても多くの情報量が盛り込まれており、一人でも多くの人を笑わせたり、感動の涙をさそったりする狙いが込められています。
能は、その真逆。
能に盛り込まれる情報は極めて少なく、衝撃的な時間をスローモーションに、引き伸ばしたものが多くあります。100人が見たら、100通りの解釈があると言っても過言ではありません。
ある意味、観客が能動的に想像力を膨らまさないことには、世界が広がりにくいのです。
だからこそ解釈が難しい、と言われてしまうこともしばしばですが、言い換えれば、子どもでも外国人でも、その人それぞれの感覚、想像力を膨らませることで、十分にその魅力を感じとることができるのです。
可能な限り子どもと外国人に伝統文化に触れる機会を作るべく、自身芸術鑑賞会に出向き、またコロナ禍を逆手に利用し能の紹介映像コンテンツを制作しました。
全国の先生方
芸術鑑賞会には、ぜひ誇れる日本の文化をお選びくださいますよう、お願いいたします。
その方法から、予算までご相談に乗りますので、お問い合わせいただければ幸いです。
先生方向けのワークショップも承っております。
近年開催した学生対象の芸術鑑賞会の例
能は、専用の能楽堂で行われるものでありながら、実は舞台装置としては非常にシンプルなものであるため、三間四方のスペースさえあれば、どこでもできてしまう、という特徴を持っています。
ひとことに学生向け能楽鑑賞会と言っても、様々な形式があります。
お気軽にご相談ください。
規模、ご予算に応じて、柔軟に対応させていただきます。
学校名 | 内容 |
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岩手県九戸郡洋野町種市高校 大野高校合同芸術鑑賞会 |
東日本大震災の被災地、ということもあり、国立能楽堂のバックアップにより開催が実現しました。大森学園と同様の体験メインのワークショップを行いました。 |
大森学園高等学校 |
全校生徒対象で、目黒喜多能楽堂にて開催しました。 解説、能の囃子方の道具に触れる体験、面を付ける体験、構えの練習、声の出し方練習等をご体験いただきました。 |
学習院初等科 | 全校生徒の集まる芸術鑑賞会にお呼びいただき、百周年記念会館の舞台上にて、能の上演と簡単なワークショップを行っております。 |
杉野服飾大学 | 全三回の講義を行っております。一回目は塩津圭介による能楽基礎講座、二回目には京都の佐々木能衣装社長、佐々木洋次氏をお招きしての能装束に特化した講座、三回目には喜多能楽堂にて実際に装束着けを学んだ後、短い能の鑑賞会も行われます。学生の皆さまからは、製作のモチベーションとなる企画であったとのお声を頂戴しております。 |
文化学院 | 神田駿河台下の文化学院にて、授業のゲストスピーカーというカタチで塩津圭介が一人で対応させていただいています。一人で行いますので、あくまでお話メインにはなりますが、上記のように、面を付ける体験、謡の声の出し方の練習等なるべく体験を盛り込んだ企画を実践しています。 |
芸術鑑賞会で人気の演目「土蜘蛛」
蜘蛛の糸をイメージした紙テープのようなものを舞台上で撒き散らします。
ツレの頼光は蜘蛛の糸によってグルグル巻きにされてしまいます。大変にぎやかな舞台となり、飽きることなく観られること請け合いです。
企業での講演
特別なお客様の御招待イベントとして、海外からの御要人の接待に文化体験プログラムとして、ご好評いただいております。どうぞご相談ください。
近年開催した講演
講演先 | 内容 |
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横浜本牧ロータリークラブ | 託話 |
物流業界 | 賀詞交歓会 講演 |
(財)札幌市芸術文化財団 | How to Noh? |
帯広市教育委員会 | 能とのふれあい講座 |
竹田市岡の里事業実行委員会 | 能ってなあに |
札幌市教育文化会館 | 札幌能学校 |
(財)北海道文化財団 | 日本の美と心の極み |
倫理法人会 | セミナー |
ダイナースクラブ銀座ラウンジ | ラウンジコンサート |
株式会社資生堂 | 和の美とは |
丸紅株式会社 | 日本の誇れる文化「能」 |
ハクビ京都きもの学院 | 入門「能楽」 |
大学での講演
設定される科目の目標ごとに、こんな授業だったら自分が受けたいと思える授業に挑戦しております。
立命館アジア太平洋大学冬セッション集中講義
世界遺産にも指定された日本の伝統芸能「能」を身近に感じ、理解を深めるための講義です。
大分県別府市にある立命館アジア太平洋大学において、毎年2月、講師として5日間の集中講義をしています。
1コマ95分の授業を一日3コマずつ五日間で、全15コマ、大学の半期分の授業として開講しています。1日3コマのうち、1時間目は能に関する講義、2コマ目は、面、楽器、装束等の体験、3コマ目は仕舞と謡の稽古を実施しています。最終回、5日目は大分能楽堂で仕舞、謡の発表会形式のテストを行い、2単位を授与しています。
明星大学1年次必修科目「自立と体験」招待講師
将来の目標や職業観を考えるための体験型授業で、招待講師として毎年伺っております。受講生にとって、何より刺激となるのは、演じるものの舞台に対する想いを直接聞くことのようです。日本文化の持つ見えざる力、日本の根底に流れる計り知れないパワーを知り、そして、それを一人ひとりが担っていることに誇りを持とう、というテーマで想いを伝えています。